2015年3月13日金曜日

「We are the stars.」制作秘話&エピソード最終回!! インスピレーション&これからの展望編

「We are the stars.」制作秘話&エピソード、いよいよ今回で最終回となります。インスピレーション&これからの展望編です。
音楽をはじめ芸術分野でよく使われる言葉、「インスピレーション」。辞書で調べると<直感><ひらめき><霊感>という意味になるようです。直感とひらめきは何となく普段から聞く言葉ですが、<霊感>というと何だか物騒(ぶっそう)ですね。
僕は演奏したり作曲をする時、頭の中では映像のようなものが浮かぶことがよくあります。映像ではなく、あえて映像のようなものと書いたのは、ぼんやりかすかな、例えるならTVや映画のシーンで気を失ってから意識を取り戻す時のような感じのフワフワ〜という映像です。それは流れ星のように一瞬です。しかし、その後に何度もその映像のようなものが出てきて、その意味について解析作業が自然と行われる感じです。
この映像のようなものは、カラオケで歌を歌い歌詞と自分を重ね合わせる時に出るイメージに近いものだと思います。
 電子オルガン演奏では、様々な音色を組み合わせたり切り替えたりしますが、この「音色」という言葉は、「音(おと)」「色(いろ)」と書き、非常に深い言葉だなと最近思っています。よくクラシック音楽の演奏者で、「色彩豊かな演奏」などと評論される場合がありますが、音色を作る時に情熱的な赤とか深くもの悲しいブルーなどまるで絵を描いているような気になる時があるのです。
ここで先ほどの映像のようなものの話に繋がっていくのですが、この部分はエッジを利かせたいから立ち上がりの速いアタックのある例えばシロフォン(木琴の一種)を使おうとか逆にぼかして遠い遠近感を出したいから、ホールの残響やエコーをかけようといった具合に下絵に彩色していくような感覚で音を組み立てていきます。
「We are the stars.」では、作詞をしている時に下記の2枚の映像のようなものが浮かびました。

「花の蜜を吸うミツバチ」と「地球」です。
このスケールが全く違う対照的な2つの映像が浮かんだ時、
「花はハチに蜜を与え、ハチは花粉を運ぶ。これは共に助け合い支え合うという関係です。ハチと花は、あなたと私という関係に置き換える事が出来、実は地球の全てがこの関係で成り立ち繋がっているのです。」と 言われているような気がしたのです。
確かに学校で食物連鎖や生物連鎖ということを学習し自分なりに理解しているつもりでしたが、この時ばかりは頭で理解するのではなく打ち震え体感するような感じで非常に強烈かつ圧倒的で感動的だったのです。よくクチコミとかで「鳥肌もんの演奏だったよー」という感想がありますが、髪の毛が逆立つよう(注:実際に逆立つ訳ではない)な感覚です。
例えるなら、俗っぽい表現で申し訳ないのですが頭の中がお花畑と言いますか、光に包まれる感じでした。歌詞の中に「まっすぐな光」「穏やかな光」というフレーズがありますが、この時の体験を言葉にしたものです。この光は、みくに紘真さんのイラストにも描かれていて星たちの光から「他者(人間以外のものを含む全て)から受ける影響」や「愛」といったイメージに発展しました。もしかしたら「〜と言われているような感じ」というものが霊感と呼ばれるものなのかもしれませんね。
後から人に聞いたり調べてわかったことなのですが、これ(他者と自分という関係)は二元論的な考えのようです。
ちなみに僕は、哲学、心理学、神学等、全くの無知です。僕には難解過ぎます。(汗)
でも、この体験をしてからというもの考え方やものの見方や考え方が少し変わりました。これまでピカソに代表されるキュビズム作品やフォービズム作品など抽象絵画とか全くわからないし興味も持てなかったのですが、この心に映る世界に繋がっているような気がしてきたし、映画「もののけ姫」をはじめアニメや昔話、童話などではファンタジーとしてよく精霊や妖精が登場しますが、これも心の世界に繋がっているのかもしれないと思えてきたのです。
以上、書きましたことは、僕の個人的で独断的な見解であり、インスピレーションをこういうものだと定義づけるものではありません。ただ言えるのは、人間誰しもが持つ感じるという事について、わかっているようでわかっていないのではないかと思うのです。
「感じ方は人それぞれ」とよく言いますが自分自身さえ本当はどう感じているのかわかっていないのではないか?と時に思うのです。
それは、色々なことに気を使っていたり、変化が激しく様々な情報が反乱する世の中によって知らず知らず自分を抑圧しているかもしれないからです。
歌詞に「心に秘めた想いを解き放てたら宇宙を旅できる。」というフレーズがありますが、時には心を解放し、自分と向き合うことも大切だと感じています。
という訳で、インスピレーションについて自分なりに書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
自分にとってテーマ曲とも言えるオリジナル曲「We are the stars.」に歌詞を付け今回は音声合成ソフト初音ミクによるフューチャリングで動画投稿しましたが、今後は生歌や合唱版、ナレーション版での投稿やライブも行っていけたらと考えています。最後に多くの皆様のご理解とご協力にもと、こうして作品を発表披露できましたことを心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

We are the stars.(歌詞)
夜空にまたたく星達が
やさしく語りかけてくる
はるか彼方 幾千の時を越え

小さなひとつの灯火が
そっと未来を照らす
さあ飛び立とう広がる新しい世界へ

懐かしいぬくもりを
見つけて
深く感じあえた喜び

We are the stars
描いた希望を 叶えられるように
流れ星に祈る
地球はシンフォニー

We are the stars
ずっと ずっと 響き合う
ああ、素晴らしい
まっすぐな光で導く
星は私たちなのだと
 
We are the stars
心に 秘めた想いを 解き放てたら
宇宙を旅できる
世界はつながる

We are the stars
きみと分かち合う
ああ、あたたかい
穏やかな光が教えてくれた
真実の愛

輝け永遠(とわ)に








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